あなたはお仕事を頑張っていますか。
この記事を読んでくださってるあなたには、正直聞かなくてもわかります。
めちゃめちゃ頑張ってますね。本当にお疲れ様です。
残業もして休日出勤もして。有給はたまる一方。
朝は起きるのしんどいけど、とりあえず着替えて駆け足で電車に乗って。
今日もあれもやらなきゃこれもやらなきゃ。
なんか午前中仕事進まないんだよなぁ。
午後からやっと仕事が手についたと思ったらもう定時。
まあでも、誰も帰らんしな。今日も残業だ。
まだ入ったばかりだし。先輩も頑張ってるし。
自分ばっかり甘えてられない。迷惑かけられない。
せめて若いんだから、体力で勝負しなきゃ。
そもそも好きなことを仕事にできたんだ。興味のない仕事より全然報われてるよな。
残業代も出てるし、他に比べたらまだマシ。
みんなやってる。これが普通。
そういえばこの間、久しぶりに友達と飲んでも、仕事のことくらいしか話題がなかったなぁ。
さてやっと土日だ。ひたすら眠ろう。
あ でも週末でも緊急で呼び出されることもあるし。常に携帯は出られるようにしておかないとな。
ああ。社会人ってこんなに大変なんだ。
これは僕が、新卒で入った会社で働いていた時に考えていたことです。
この会社で3年弱働き、うつ病になり退職しました。
うつ病の後遺症は大きく、その後に転職した会社でも、体調が優れずに2年ほどで退職してしまいました。
さすがに今思い返すと、そりゃ体壊すよ。って思えます。
はっきり言って異常。死んでもおかしくない。
でも当時はそんなことは思いもしなかった。
異常だと気づけなかったんですよね。本当に不思議。
異常だと気付いたのは、うつ病を発症して、心療内科に行くようになってからです。正直、それでは遅かった。
もっと早く気付いて、逃げることができれば、全然違うキャリアを歩めたかもしれないのにって思います。
導入がだいぶ長くなってしまいました。
今回は、本の紹介です。
出会ったのはうつ病になって休職していた時でしたね。
もしこの本に、早いうちに出会っていたら、過去の自分を救えたんだろうなと思える良書です。しかもほぼ漫画。読みやすい。
基本的にこの本の内容がぶっ刺さりすぎて、泣きました。
今回は、この本の中でも、当時の僕に特に伝えてあげたかったことを抜粋してご紹介していきたいと思います。
目次
人は個体差があり 平等じゃない

毎日毎日、いくら残業しても体調を崩さずに仕事をしている先輩っていますよね。しかも仕事もバリバリできる。
そんな人達に囲まれて仕事をしていると
先輩があれだけ頑張ってるんだから、若い自分はもっと頑張らなきゃ。
って思っちゃうんですよね。
でも人って同じようで、一人ひとりの能力って全然違うんですよ。
それはそうですよね。ポケモンですら、個体値にあれだけ差があるんですからね。
何が言いたいかっていうと。
いるんですよ。
残業をどれだけこなしてもぶっ倒れない人が。
死ぬ間際まで追い込んでも強くなって帰ってくる。
まさにサイヤ人。
そしておそらくあなたは普通の人間です。
どれだけ頑張っても、残業能力はクリリンにしかなれない。
しかも人間は、死ぬ間際まで追い込んだら、死んでしまうんです。
自分のメンタルや体調に少しでも影響が出ている時点で、少し立ち止まって考えてみてほしい。
もしこの判断が難しい場合は、すでに心身のダメージが大きくなってると思います。
残業時間が過労死ラインを超えているようであれば、それはすでに異常です。
「残業は80超えてからが一人前」とか
「俺なんか平均80だからな〜」とか
「80で帰れとか言われるのうざいわー」とか
茶化してくる人もいると思います。
大丈夫です。気にしないで。
そいつらと会社がおかしいだけです。
死の淵から強くなれるサイヤ人基準の言葉です。
人間のあなたはすぐ逃げてください。
他の人がどうだろうと死ぬ人は死にます。だから過労死ラインが定められているのです。
「死ぬくらいなら会社辞めればができない理由」より引用
好きな仕事だから心身を大事にする

僕は学生時代から、システムエンジニア(SE)になるのが夢でした。
中学の朝読書の時間に、プログラミングのテキストを読み、パソコンが使えないので、ノートにコードを書いて、プログラミングをしていました。
SEになるために専門学校に4年間通い、国家資格も複数取得しました。
そして満を辞してのSEとしてのデビューをしたのです。
そんな憧れのSE達が、僕の職場では、日々の残業に追われる毎日を送っていました。
残業ばっかり、仕事も基本大変だったけど、それなりに楽しかった。
なんなら好きなことを仕事にできている。
嫌な仕事を渋々やっている人もいるんだ。
自分は恵まれてる。頑張らなきゃじゃん。
自分はまだマシ。好きな仕事だから頑張れるでしょ。
そう。いつの間にか「好きな仕事だから」が、自分を追い込んでいたんです。
好きな仕事だから残業も当たり前。
好きな仕事だから無理して頑張る。
好きな仕事だから限界まで努力する。
じゃあ
「好きな仕事だからうつ病になってもいい」んですか。
「好きな仕事だから過労死してもいい」んですか。
違うでしょう。
好きな仕事だったら、ずっと続けていきたいですよね。
これをあなたの当たり前にしてください。
最初は前向きだった「だから」が思いがけずあなたを暗い道へ連れてゆくこともある
「死ぬくらいなら会社辞めればができない理由」より引用
頑張れる人に頑張ってもらいましょうよ

周りの先輩も社員も帰らずにみんな仕事をしている。
そんな環境で仕事をしていると、どうしても
あれだけ周りが頑張ってるんだから自分も頑張らなきゃ
と思いがちです。
人間的にはこういう人って真面目で周りのことも考えられるいい人なんですよね。
でもしんどいじゃないですか。正直すでに限界きてるし。
さっきも書いたけど、人は頑張れる量が全然違うんです。
自分が限界だと思ったら、あとはお任せする。
正直、申し訳ないと思うでしょう。
でも、それで潰れたら元も子もない。
自分が大事。自分が一番大事。
他人に配慮することは大切だと思う でも優先順位ってものがあります
自分を犠牲にするのはほどほどに
「死ぬくらいなら会社辞めればができない理由」より引用
あなたは替えがきかない

社会人になっていろいろと仕事を任されてくると
だんだんと責任感っていうものが出てきますよね。
この仕事は自分がいないと回らない。
だから休んでる場合じゃない。
と思うじゃないですか。
実は会社ってその辺よくできていて、
あなたがいなくなっても、誰かが穴埋めできるようになってるんです。
残念ですけど、替えがきくんですよ。仕事上のあなたは。
でも替えがきかない。
あなたじゃなければいけないものが仕事以外にたくさんあります。
あなたが両親の子供であること。
あなたが誰かの友達であること。
あなたが誰かの夫・妻であること。
あなたが誰かの親であること。
あなたの飼っているペットの主人であること。
そしてもっとも気にして欲しいのが、
自分の人生を一生うつで悩む人生にするのか。
そうなる前に回避するのはあなたにしかできない。
うつになった人に会社はなにもしてくれないんだ。
こっちは身体を壊すまで一生懸命尽くしてきたのに。
掛け替えのないもののために自分を大事にしてください。
あなたの人生は広く多彩です
大切な人たちと長い道のりを歩むために
犠牲にしてはならないことを忘れないでください
「死ぬくらいなら会社辞めればができない理由」より引用
仕事なんか逃げて。手遅れになる前に

うつを経験してしまった僕から言いたいことは
とにかく心身の危険を感じたら逃げてほしい
ということです。
一度心身を壊してしまうと、元通りの生活にはほぼ戻れない。
戻れたとしても、何年、何十年かかるかというレベルのダメージになります。
僕はこれからの人生も、壊れてしまった心身を少しずつ治しながらなんとか生きていきます。
正直辛いです。壊れた心身と向き合いながら生きるのは。
もう少しこの本に出会うのが早ければ、変わっていたかもしれませんね。
あなたには同じような人生を送って欲しくないと思っています。
どうか自分を大切に。
それでは今回は、この辺で。
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