ブログの更新がだいぶ習慣化してきたyamayoshiです。
今回は、適応障害の症状について、適応障害と診断された経験のある立場から、お話したいと思います。
目次
診断されるまでの経緯
僕が適応障害の診断を受けるまでの簡単な経緯をお話します。
診断を受けたのは、2018年の10月の中頃、今から約半年前ですね。
僕は客先常駐で働いているシステムエンジニアで、ちょうど10月から新しい現場に常駐先が変わったタイミングでした。
事前に新しい現場のことや仕事内容については、おおまかには聞かされていたのですが、
実際に入ってみると、聞いた内容とはだいぶ違った環境で、仕事内容もまったく違うものになっていました。
ですが、僕は基本的に、一人でお客様先に常駐する形態なので、
相談する相手もおらず、一人で悩んでいるような状態でした。
そのころから、平日は朝起きると、動悸や吐き気に襲われるようになり、休日も仕事のことを考えると、動悸がするようになりました。
やがて仕事を休むようになり、心療内科を受診したところ、適応障害と診断された。
という流れでした。
適応障害とは
適応障害とは、ICD-10(世界保健機構の診断ガイドライン)によると
「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義されています。
(中略)
適応障害とは、ある生活の変化や出来事がその人にとって重大で、
普段の生活がおくれないほど抑うつ気分、不安や心配が強く、それが明らかに正常の範囲を逸脱している状態といえます。
〜厚生労働省・みんなのメンタルヘルス総合サイト〜
僕のように、職場環境が変化したり、新生活が始まったり、
自身の生活環境が変わったことに対して、異常に反応してしまって
精神的や肉体的に異常が出ている状態のようです。
うつ病との違い
どれくらいの人が適応障害になっているかというと、
ヨーロッパでの報告によると、一般的には人口の1%といわれています。
日本での末期がん患者の適応障害有病率の調査では、16.3%といわれています。
しかし適応障害と診断されても、5年後には40%以上の人がうつ病などの診断名に変更されています。つまり、適応障害は実はその後の重篤な病気の前段階の可能性もあるといえます。
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僕はこの適応障害と診断を受ける2年ほど前に、
過労による「うつ状態」と診断され、3ヶ月ほど休職した過去があります。
このうつ状態の後遺症とは、現在も戦っています。
この適応障害の症状が出た時は、うつ状態の時と似ていたため、
「うつが再発したのか?」
と思い心療内科を受診しました。
結果的には、再発という診断ではなかったのですが、
もしあのときに心療内科を受診せずに、無理して出社を続けていた場合、
再発の可能性も十分にあったと思っています。
「うつ病になる前の一歩手前の症状」
と思っていただければよいのではないかと思います。
主な症状
抑うつ気分、不安、怒り、焦りや緊張などの情緒面の症状があります。
置かれている状況で、何かを計画したり続けることができないと感じることもあるでしょう。
また行動面では、行きすぎた飲酒や暴食、無断欠席、無謀な運転やけんかなどの攻撃的な行動がみられることもあります。
子どもの場合は、指しゃぶりや赤ちゃん言葉などのいわゆる「赤ちゃん返り」がみられることもあります。
不安が強く緊張が高まると、体の症状としてどきどきしたり、汗をかいたり、めまいなどの症状がみられることもあります。
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一口に適応障害といっても、
情緒面、行動面で人によっていろいろな症状があるようです。
僕が実際に感じた症状
人によって様々な症状がある中で、
僕自身が感じた症状は以下のようなものでした。
朝、体が動かない
出社するために、目は覚めるのですが、
これから出社することを考えると、漠然といきたくないという思考が働いて
身体が動いてくれない状態でした。
寝不足ではと思い、前日に早く寝たとしても、改善しませんでした。
動悸
体が動かない間、出社のことを考えていると、
まるでマラソンでもしているかのように、心臓の鼓動が早くなっていきます。
ひどい時は、耳元に心臓があるんじゃないかと思うほど
大きく心臓の音が聞こえました。
頭痛
動悸が激しくなるにつれて、頭痛が現れることもありました。
心臓の鼓動にあわせて、ガンガンいたくなるという感じです。
風邪をひいて熱が出た時の頭痛に近いものがあると思います。
吐き気
なんとか動き出したとしても、
朝の支度中に吐き気があり、頻繁に嗚咽がでました。
おえおえ言いながら、身支度をしている感じです。つらかった。
休日も仕事のことを思い出す
休日でも、ふと頭に仕事のことが浮かぶと
動悸がしたり、肩に力がはいいって緊張するような感覚がありました。
治療について
治療のひとつは「ストレス因の除去」になります。
またストレスをストレスと感じる人とそうでない人もいるように、ストレス耐性は人それぞれ異なります。
治療はここにアプローチすることになります。
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基本的には
- ストレスの原因を除去する
- ストレス耐性をつける
- 投薬
この3つが治療方法となるようです。
これは僕の意見ですが、
基本的には、ストレスの原因を除去することが最優先なのかなと思います。
適応障害はなにをストレスとして考えるか、
いわゆる、本人の考え方の問題です。
その考え方を少しずつ変えていくことも、長期的な目線では必要だと思いますが、とても時間がかかると思います。
僕も適応障害の診断を受けた後、なんどかカウンセリングに通い、考え方の改善に取り組みましたが、
意識はするものの、すぐに考え方はかわりません。
結局の所、半年前の対処法としては、
現場を変えてもらうことで、その後の出社が可能になりました。
やはり要因を取り除くことが最優先になるかと思います。
まずはゆっくり休息しましょう
適応障害の症状を、経験談を交えてお話しました。
この記事を読まれる方としては、病院で適応障害と診断された方が多いのかなと思います。
もし休職することになったのであれば、
文字通り、今は休息が必要な時期となりますので、
まずはしっかりと休みましょう。
環境のことや仕事のことはまず考えずに、
寝てもいいですし、読書をしてもいい、映画をみてもいい
とにかく好きなことをしてリフレッシュしましょう。
僕は休職期間は2週間ほどだったので、その間にデジモンアドベンチャーを全話みました。笑
体力が回復してから、これからのことを考えても全然遅くありませんので、
心配せずとも大丈夫です。
まずは休む。これが再優先事項ですよ。
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